太陽と鉄

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『太陽と鉄』は、三島由紀夫の自伝的随筆・評論。三島自身は、「告白と批評との中間形態」としている。主に自らの肉体と精神、生と死、文と武を主題に書かれたもので、三島の文学、思想、その死を論じるにあたり重要な作品である。刊行に際しては、終章として自衛隊の練習機「F104機」に乗った記録の随筆と長詩を付加している。〈太陽〉との2度の出会いを通じて「思考」が語られ、〈鉄〉はボディビルの鉄塊の重量」として「筋肉」との関連で語られている。
1965年、季刊雑誌『批評』11月号から1968年6月号まで10回連載された。その後、1968年、文芸雑誌『文藝』2月号に掲載された随筆「F104」と、1967年3月14日に即興で執筆していた長詩「イカロス」を終章として加え、1968年10月に講談社より単行本刊行された。翻訳版はジョン・ベスター訳で行われている。