チェルシー・テラスへの道

Novel, Historical fiction by ジェフリー・アーチャー

Blurb

『チェルシー・テラスへの道』は、ジェフリー・アーチャーが1991年に発表した小説。1900年にイーストエンドの貧しい大道商人の家に生まれた主人公チャーリー・トランパーが、ウエストエンドに百貨店を築き上げるサクセス・ストーリーを描いている。
本作品はアーチャーがサーガと呼ぶ長編の系統に属している。アーチャーは1979年に発表したはじめての長編『ケインとアベル』において、2人の主人公の視点を交互に描き、物語後編で双方の運命を交錯させる手法を試みているが、1984年発表の長編『めざせダウニング街10番地』においても同じ手法を用いており、以後は長編のスタイルとして確立した。日本語版翻訳者・永井淳は本作を『ケインとアベル』を彷彿とさせるものと評している。登場人物名を冠した各部の冒頭にその人物自身による叙述を太字で記載する、登場人物の手紙を手書き風に記載するなど、実験的な手法が用いられている。
原題の「As the Crow Flies」は、イーストエンドに生まれた主人公がウエストエンドで成功することが、直線距離にしてそれほど離れていないのに、一生をかけた事業だったということを示している。

First Published

1991

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