ピーターラビットのおはなし

Picture book by ビアトリクス・ポター

Blurb

ページを開くと、大きな木の根元の穴の中のおうちと一緒に、おかあさんうさぎ、フロプシー、モプシー、コットンテールがグワンと立ち上がり、いたずらピーターはいましも木戸をくぐり抜けんばかり。マグレガーさんの畑を逃げ回るピーター、じょうろの中に飛び込むピーター、追いかけるマグレガーさん…。
ご存じ、ピータラビット・シリーズの第1話『ピーターラビットのおはなし』が、しかけ絵本で仲間入り。好物のはつかだいこんやレタスを狙って冒険する(荒らす)ピーターと、にっくきヒゲオヤジ、マグレガーさんのチェイやいかに。引っ張ったり、植木鉢をめくったり、絵本の中に入り込んで自分の手と目でスリリングな体験を味わえるのが、しかけ絵本の楽しさ。
「マグレガーさんの畑にだけは行ってはだめですよ、あそこでおとうさんはマグレガーさんのおくさんにパイにされてしまったんですからね」
ポイントはやはりここ。かわいい動物やのどかな田園風景だけではない、生きもののリアルな現実。さらりと書いているけれど、ドキッとする子がいたら、しかけの“しかけ”は大成功。(平山イソラ)

First Published

1902

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