仮面の告白

Novel by 三島 由紀夫

Blurb

『仮面の告白』は、三島由紀夫の2作目の長編小説。三島の自伝的作品で、大きな成功をおさめた代表作である。人と違う性的傾向に悩み、生い立ちからの自分を客観的に生体解剖していく「私」の告白の物語。性的異常者の自覚と、正常な愛への試みと挫折が、苦痛と悲哀に満ちた理知的かつ詩的な文体で描かれている。当時、同性愛というテーマを赤裸々に綴ったことは大きな話題を呼び、この作品により三島は一躍、24歳で著名作家となった。日本文学史上でも、その異質性においても画期的な作品だとされている。
1949年7月5日に初の書き下ろしとして河出書房より刊行され、同年12月26日付の読売新聞の「1949年読売ベスト・スリー」に選ばれた。翌年1950年7月に文庫版が新潮文庫より刊行された。翻訳版は1958年のメレディス・ウェザビー訳をはじめ、世界各国で行われている。

First Published

1949

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