燃えつきた地図

Speculative fiction by Kobo Abe

Blurb

『燃えつきた地図』は、安部公房の書き下ろし長編小説。『砂の女』『他人の顔』と共に、「失踪」三部作とされている。突然失踪した或るサラリーマンを捜索する探偵が、男の足取りを追って奇妙な事件に遭遇するうち、やがて探偵自身が記憶を見失って失踪する物語。都会という砂漠の迷路の中で捜査の手がかりを求めてさまよう主人公の心象風景を通じ、現代の都市社会の人間関係を描いている。探偵小説と純文学を融合させたスリップストリームと分類されることもある。
1967年9月30日に新潮社より刊行され、安部自身の脚本により勅使河原宏監督で1968年6月1日に映画化された。
なお、物語の最終部分は、短編『カーブの向う』を一部改稿したものとなっている。

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